犬が臍ヘルニアになる原因と現れる症状、治療法について

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犬が臍ヘルニアになる原因と現れる症状、治療法について

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2018/12/05 犬が臍ヘルニアになる原因と現れる症状、治療法について

犬の臍ヘルニアとは?

犬の臍ヘルニアとは、臍部に認められるものであり、臍帯輪が開いたままの状態のことを言います。

簡潔にイメージするなら「出ベソ」ですね。
ヘソの穴が閉じない仔犬はほとんどいませんが、臍ヘルニアは痛みを伴わず、そのまま放置していても自然閉鎖することが多く、生後6ヶ月~1歳くらいで治ります。
犬の臍ヘルニアには「先天性」と「後天性」の2つがあり、可能性としては先天性の方が高いのですが、症状や治療法に大きな違いはありません。

 

先天性の犬の臍ヘルニアについて

先天性の臍ヘルニアの原因は、胎児期6週齢の頃に起こり、胎児の腹直筋や腹膜の欠陥、または発育の遅延が原因です。
ほとんどが遺伝的なものであり、先天性の臍ヘルニアを引き起こす可能性の高い遺伝子を持っているとされている犬種には、下記のような犬種があります。
ワイマラナー、シーズー、キャバリア、ペキニーズ、ポインター、エアデールテリア、アメリカンコッカースパニエル、バセンジー、秋田犬などです。
オスとメスの差による発生頻度は認められないとされています。

 

後天性の犬の臍ヘルニアについて

後天性の臍ヘルニアを引き起こす犬はほとんどいないとされています。
もし、後天性の臍ヘルニアを引き起こすならば、分娩時に臍帯の過度な牽引によって起こったのではないかと考えることができます。
また、分娩時に臍帯を腹壁の近くで切除したことにより、臍ヘルニアが起こる可能性も考えることができます。

 

犬の臍ヘルニアの症状とは?

初期症状、手術後の腹壁ヘルニア、末期症状、この3つについてお話します。
・初期症状について
本来あるべき「臍瘢痕(さいはんこん)(ヘソのこと)」が認められず、還納性のヘルニアが認められる状態のことを「臍ヘルニア」と言います。
還納性のヘルニアとは、押すとお腹の中に戻すことができるもののことを言います。
このような場合、痛みはなく、ヘルニアの大きさは豆粒くらいの小さなものもあれば、リンゴくらいの大きいものもあります。

 

・手術後の腹壁ヘルニアについて
メス犬が避妊手術を受けた際に縫い目がしっかりと閉鎖せず、ヘルニアを起こしてしまうことがあります。
または、性差に関係なく、開腹手術を受けた際に縫い目がしっかりと閉鎖せず、ヘルニアを引き起こしてしまうことがあります。
このような場合には、“臍ヘルニア”ではなく「腹壁ヘルニア」と言いますが、どちらも症状や治療法に大きな違いはありません。

 

・末期症状について
臍ヘルニアは、その穴に見合った量の、腹壁脂肪・大網・腸管膜の脂肪などが内容物です。
しかし、その量が変化してしまうことや内容物が脂肪以外のものに変化してしまうこと、脱出してしまうことで還納性を失ってしまいます。
還納性を失ってしまうと締め付けられた状態に陥ってしまい、そのような状態のことを「嵌頓(かんとん)」と言います。
締め付けられた状態であるため、組織が血行阻害を引き起こしてしまい、硬化や変色などがみられるようになります。
末期症状になると、痛みと熱感が伴うようになり、その臓器の機能も失ってしまい、生命の危機にもなります。

 

犬の臍ヘルニアの治療法

還納性の臍ヘルニア、嵌頓性の臍ヘルニア、それぞれの治療法・予後のケアについてお話します。
・還納性の臍ヘルニアの治療法について
ヘルニアの周りの組織を剥離し、ヘルニアの内容物が入っている嚢を切開し、内容物を本来あるべきお腹の中に戻し、縫合して穴を塞ぎます。
手術後、再発することはありません。

 

・嵌頓性の臍ヘルニアの治療法について
ヘルニアの内容物が臓器である場合、その臓器の血行を回復することができるかどうかが焦点です。
回復できる場合と回復できない場合とでは手術の内容も大きく異なり、閉鎖するための高い技術が必要になります。
嵌頓性の臍ヘルニアが起こることは稀なことですが、治療や手術の難易度はとても高いものです。

 

・予後のケアについて
還納性の臍ヘルニアである場合、予後はとても良好であると言えます。嵌頓性の臍ヘルニアであり、ヘルニアの内容物が臓器である場合、臓器の状態に左右されます。縫合する際に使用される糸に拒絶反応を示す場合があり、際縫合を行わなければならない可能性もあります。

 

まとめ

へその緒があった部分がしっかりと閉鎖しなかったことが臍ヘルニアの主な原因です。ほとんどの場合、1歳くらいまでには自然治癒しますが、自然治癒しなかった場合には手術が必要になると思います。
稀に嵌頓性の臍ヘルニアへと悪化してしまうことがあるので注意しましょう。自然治癒しなかった場合も経過観察をし、かかりつけの獣医師に手術の必要性を相談すると良いと思います。

 

 

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